発達障害について③


子どもに発達の特性があらわれた場合に

親御さんの構えは、次ようなパターンに分かれます。


①子どもに発達特性があることを認めて、子どもに最も適した環境を整える親

②子どもに発達特性があることを薄々感じながらも、勘違いであってほしいと願う親

③子どもに発達特性はなく『ふつう』であると信じ込もうとする親


私自身も母親ですので

子どもに“あれ?”という兆候が感じられた時

ドキドキしたり不安に襲われたりすることもありました。


親御さんの“うちの子は『ふつう』なんだ”と願いたい気持ちも、もちろん理解できます。


ただ、厳しいことをあえて言えば 親が『ふつう』を願ったり、信じたところで

子どもは親の思い通りには育たない

それどころか

事態は刻々と悪化してしまいます。


発達障害は、脳機能の障害(シナプス結合がうまくいっていなかったり、神経伝達物質の量や流れの不具合)なので

適切に脳を育てていくことが大切なのに

親が『ふつう』を求めるあまりに

脳をうまく育てることができないというのは、残念でなりません。



①番のように、積極的に子どものありのままの姿を受け入れようとするご家庭のお子さんは幸せな境遇にあり


②番のように“勘違いであってほしい”と願いながらも発達について情報を集めたり、相談窓口につながるご家庭のお子さんはとても恵まれていると感じます。


やはり、むずかしいのは③番のご家庭です。


発達の特性を認められず

努力が足りないからだ、甘えてるからだと責められ

「お前なんかバカだ!」

「支援級に行って障害者として生きていけ!」

「障害者になりたくないならちゃんとやれ!」


とても悲しいことですが、そういう言葉を、日々お子さんに浴びせている親御さんがいるのが現実です。


もっと悲しいのは、そういった言葉で我が子を攻撃してしまう親御さん自身が

『障害者』への偏見が強く、そして恐れているということです。


親御さんご本人が発達の特性があり

それを幼少期に親から否定され

“自分は『ふつう』なんだ”

“『ふつう』でなければならないんだ”

と自分自身に圧力をかけ

『障害者』とされることを強く否定したい方も多いように感じられます。


『虐待の連鎖』とまではいかなくとも

『偏見と恐れの連鎖』が子どもの発達を妨げます。


そして自分の特性を否定され、罵られて育った子どもは

自己肯定感を失い、複雑にねじれた人格を形成し

神経や精神を病むことになります。

これが、二次障害と言われるものです。



もともと『障害』の知識も理解もまだ乏しい世の中で

『発達障害』という言葉はマイナスイメージが強いので

このネーミングにひっぱられ、『うちの子が障害者だなんて…』と悲観してしまうことは仕方のないことなのかもしれません。


無知は罪、と言いますが


“うちの子が障害者なわけがない”

“『ふつう』でなければいけない”

と信じたがる親御さんは

その恐れの源を、親御さん自身が一度よく知ってみることが必要なのではないかと感じます。


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