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春の記憶

更新日:4月26日



八王子市の子安神社さん 湧き水の池にザリガニや小魚が泳ぎます
湧き水

私が小さい頃、まだ保育園に通っていた頃です。

誕生日が、とても寂しかったのを最近思い出しました。


私の誕生日の一番古い記憶は

おそらく4歳


ひとりで、空き地で、四つ葉のクローバーを探しているんです。


“さびしい”という気持ちを押し殺して。


四つ葉のクローバーが見つかったら

“自分はしあわせだ”と想えるから。


一種の願掛けのようなことをしていたのかもしれません。


四つ葉のクローバーは無事、見つかって

とても満足するはずだったのに

満足はできませんでした。


そして、自分に言い聞かせます。


“今日、ケーキを作ってくれるって言ってた。誕生日に、ケーキを作ってもらえるなんて、なんて私は幸せなんだろう”


4歳の子どもの思考として

今思えば、すごく違和感があります。


私自身、親になって

娘が奔放な子どもらしい子どもでいてくれたので

気づくことができた面がありますが


私は子どもとして、子ども時代を生きていなかったと思います。


気持ちを押し殺すことに慣れ過ぎて

“私は幸せなんだ”と自分を偽り続けて


自分を見失って

軸がなくなって

自分さえ信じ

られなくなって

だれも信頼できない


そういう人生を私は送ってきました。


でもひとりではなかった。

見守ってくれる存在もありました。


見放されているようで

つつまれてもいる。


自然が多い土地に育って

新緑や花々に囲まれる春は

切なくもあり、大きなやさしさを感じる季節です。


こころ安らぐ場所のひとつ
八王子市の子安神社さん



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